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獣医療法施行規則の改正について
令和5年10月13日付けで「獣医療法施行規則の一部を改正する省令」(令和5年農林水産省令第52号)が公布され、令和6年4月1日からこれが施行されることになりました。これに基づく獣医療広告の改正点を以下概説致します。 【改正のポイント】 獣医療広告については、獣医師又は診療施設の業務に関して、特定の例外を除き技能、療法又は経歴に関... -
ペットフード「No.1」等の最上級表現について
リサーチ会社に調査をしてもらい、弊社の製品について、「キャットフード売上No.1」等の最上級表現をしたいと考えています。法律上何か問題はありますか? 最上級表現をする場合、客観的かつ合理的なエビデンスがあり、表示がかかるエビデンスを適格に反映したものでなければ、景表法上の優良誤認表示に該当する可能性があります。 【最上級... -
動物病院のホームページに関する広告規制について
動物病院の広告について、費用に関する表示ができないと聞きましたが、事実でしょうか? 獣医療に関しては、獣医療広告ガイドラインにおいて、費用に関する広告が禁止されています。 もっとも、以下のとおり一定の場合には、費用に関する広告も可能です。 【獣医療広告ガイドライン】 獣医療に関する広告については、獣医療法(以下「法」と... -
ペットフードにおけるプロピレングリコールの使用について
現在キャットフードの製造開発を行っているのですが、その原材料の製造過程においてプロピレングリコールが使用されています。原材料としてプロピレングリコールを使用してはならないことは知っているのですが、原材料の製造過程にそれが使用されている場合でもNGでしょうか? 猫の健康被害が及ばない量のプロピレングリコールが使用されてい... -
【弁護士解説】ドッグラン利用規約について
犬連れで利用可能なペットショップを経営しております。新たに店の敷地内にドッグラン施設を設けようと思うのですが、利用規約等は設けた方が良いでしょうか? 施設所有者・管理者等は、ドッグラン内で生じた犬や飼い主の事故等に関し、一定の法的責任が生じる可能性があります。 かかる法的責任を負わないためにも、利用規約を定めておくこ... -
【弁護士解説】ペット関連会社からの独立・起業
現在所属しているペット関連会社から独立し、新たに同種事業を開業しようと考えています。現在所属している会社との関係や、今後会社を運営していく上で重要なポイント等はありますか? 現在就労している会社の就業規則に①秘密保持条項、②競業避止義務がないかを検討してください。 また新たな会社の設立においては、許認可が必要な可能性が... -
ペット用品に欠陥があった場合の事業者の責任について
ペット用品を製造・販売する事業者です。自社で製造・販売した商品に欠陥があった場合、法律上、購入者に対してどのような責任を負うのでしょうか? 製造・販売したペット用品に欠陥があった場合、製造業者には、民法上の責任の他、製造物責任が生じるおそれがあります。 以下の順に、詳しく説明します。 民法上の責任について 製造物責... -
ペットの手術に関する同意書について
獣医師をしておりますが、手術を行う際に医療事故が起きてしまった場合に備えて、「手術により生じた損害に関しては何らの責任も負わない」との内容の同意書を作成し、飼い主さんにご署名いただくことは可能でしょうか? 責任を一切負わないという内容の契約書に関しては、無効と考えられます。 以下の順に、詳しく説明します。 手術を行う... -
ペットフードの無添加表記について
ペットフードを販売する事業者です。ペットフードの表記において、着色料・香料・保存料の添加物不使用と記載することは可能でしょうか? 一定の条件を満たす場合は、無添加表記をすることが可能です。 以下の順に、詳しく説明します。 添加物表記に関する法規制 添加物表記に関する他の規制について まとめ 【ペットフードの添加物表記に関... -
販売前の犬の健康診断で先天性疾患を見落とした獣医は責任を問われる?
私は獣医師として、ペットショップからの依頼を受け、販売前の子犬の健康診断や予防接種を行っています。過去に私が健康診断を実施した子犬が、別の動物病院で避妊手術を受けた際に、その動物病院の獣医師から、動脈管開存症(PDA)という先天性の心疾患があると診断されたそうです。ペットショップは、当該子犬の購入者に売買代金を返還した...
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